ちゃらんぽらんの日記

おカネやビジネスのことが中心です。

難しい問題・・・

TVを見ていて大島紬の工程を初めて知った。

デザイン画から方眼紙に落として、糸そのものを染めていく。
染めたくない部分は紐で糸を縛り保護する。
染め上がった糸を織り上げ、原画のデザインに寸分の狂いも無いように調整する。

制作に1年近い月日と人手を要する。番組のその着物で180万円だという。

着物に全く関心がなかったので、それほどの工程とは思わなかった。そういえば、亡き父が着ていたようなうっすらとした記憶がある程度である。

消費者は粋な御仁でなければ、一様に「高い」というだろう。
しかし、それだけの手間をかけて180万円では作る側はとても生活していけないだろう(少なくとも都会では)。

すべて手作業の職人たちは後継者難に直面しており、あと数年で創れない絵柄が出てくるだろうと言っていた。

税金を投入して保護するか、高い価格を安売りするか、機械化を真剣に考えるか、どれも妙案ではない。文化財とは言えるものの最終的には個人が使用するものだから税金で支えるのも辻褄が合わない。

結局は、その価値(Value)に対して正当な対価が得られず不当に低い評価になっているのである。

大企業の賃上げも期待されて良い方向に向かっているのかもしれないが、四半世紀にわたって国民の心に染み付いた「価格破壊」の癖は治るのだろうか?

モノやサービスの正当な価値を評価できる国民こそが先進国の民と言えるのだと思うのだが・・・。