ちゃらんぽらんの日記

おカネやビジネスのことが中心です。

最近読んだ本(4)「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る」

「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る」
雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言
講談社+α新書 [Kindle版]
デービッド・アトキンソン (著)

を読んでみた。

ん?聞いたことあるな」と思ったら、やはりソロモンブラザーズ〜GSにかけてのアナリストの方でした。なんと、今は寺社仏閣や文化財を補修する歴史ある会社を経営されているとか。驚きです。(@_@;

アトキンソン氏は銀行セクターのアナリストだったとか。90年代半ば以降はポートフォリオの中で銀行ほど面白くないセクターはありませんでした。一応、インデックスとの予期せざる乖離を抑えるために大幅アンダーウェイトして保有する程度。商工ファンドなどの雑金融セクターがバブルになった時点ですでに興味喪失でした。なので、アトキンソンさんのレポートも発注証券からもらっていても殆ど目を通したことがありませんでした(ごめんなさい)。

しかし、読んでみると・・・。

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この本は面白かった。良い点は日本の以下の問題をズバリ指摘している点です。
1)1人当たりGDP労働生産性を高めるのが最大の課題。
2)大企業の経営者は欧米にくらべて能力に欠けている。それは感情論にすり替えて課題解決型ではないこと。
3)生産性が低いのは「コンセンサス型」経営スタイルから脱却できていない点。
4)インバウンド(外国人観光客)を真剣に増やせばGDPは伸びる。しかし、訪問客にサーブ(仕える)精神ができておらず供給側の身勝手な論理が横行。ゲスト・オリエンティッドの基本動作を。
5)文化財保護は有効な「日本の魅力アップ」策。

どれも、拍手を送りたい。痛烈な批判の中に著者の日本への愛情が感じられる良書でした。
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