ちゃらんぽらんの日記

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ネコ生活 (3) : 救出劇編

大変だあ・・・! 何事かと、カミさんも3Fにあがってくる。道路に面した地面まで高さ5mはあるだろう。飛び降りたら、くるっと着地するのだろうか? 昔、TVの姿三四郎で見たことがある。いいや、あれはTVドラマだ。そっそうだ!とにかく警察を呼ぼう!カミさんは窓越しにポ◯◯に声をかけ励ましている。「・・・ハイ、△△警察署です。」「ウチの子が屋根の雨樋にひっかかって。助けてもらいたいんです。」「何歳のお子さんですか?状況は?」「ずっと泣いてます。1歳にまだなってないオスです。」「??オス?」とここから警察は態度が変わる。結局、数分の押し問答の末、警察に断られた。担当がいない?ふざけるな。仕方が無い、やはりレスキューの訓練を積んだ消防団員だ。次に、消防署に電話をした。事情を話すと「とにかく行きましょう」と。やはり消防は市民の見方だ。ネコと言っても態度が変わらない。きっと、肉体だけ鍛えている訳ではなく、人格も高潔な人たちなのだ。「サイレンを鳴らすと、ネコちゃんがビックリして飛び降りてしまう危険があるので、サイレンは鳴らさずに向かいます。」・・・素晴らしい。その瞬時の的確な判断は、きっと数多の困難を乗り越えて消防業務に邁進してきた人に違いない。

5分ほどで、消防車2台と6名の精鋭の消防士が駆けつけた。道路の通行をコントロールし、滑落に備えてブルーシートを張って行く。隊長と私は即座に協議に入った。屋外からのハシゴはあきらめ、窓から1名屋根に出て抱き上げて救出する作戦が最善と言うことになった。隊長と2名の消防士が3Fの書斎に、残り3名が滑落に備えて屋外に配備された。と、隊長が、「ご主人。見知らぬ我々が行くと驚いて飛び降りてしまうリスクがあります。できることなら、ご主人が屋根に出て救出するのがベストですが、できますか?」「ジェジェジェー!(失礼、当時はNHK朝ドラで「ジェー」はなかった)」「大丈夫です。我々がロープを確保していますから!(キッパリ)」「かっ確保って・・・」

結局、私が命綱をつけ屋根に出ることになった。私が発見してからすでに20分、多分小一時間はこの寒空でふるえていたのだろう。もう体力が限界に来ているはずだ。学生時代にスキー部にいたので、急斜面に身体を寄せれば寄せるほど滑落し易いことは分かっている。屋根の斜面に垂直に体重がかかるように上体を屋根から離さなければ・・・。近づくと、ポ◯◯は私を見つめ、ニャーと泣いた。「お父さん。ありがとう、この恩は忘れません。」「いつでも、パパが守ると約束したろ。」そう、目と目で会話をすると、ポ◯◯はおとなしく私の左腕に収まった。「よーし!引き上げろー!」と隊長の声。ポ◯◯を左腕で抱え、3mほど登り、ポ◯◯を部屋に入れ、私も頭から帰還を果たした。「お見事でした!」「こちらこそ、ありがとう」隊長と私は固く握手を交わした。

それ以来、ポ◯◯は私を完全に信頼している。仰向けにされようが、腹を撫でられようがされるがままである。流石に、懲りているのでイナバウアーはさせないが・・・。